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留学で痛感する日本と海外のギャップとは。どう対処すればいいか。2017.11.23
Photo by Georgie Pauwels ― yellow
留学というめったにできない経験をすると、価値観が変わったり人生を楽しめたりします。一方で、何か新しい事をはじめると、思い描いていた理想とのギャップが出てくることもありますね。
そこで今回は筆者の北米に留学した際の経験をもとに、留学や海外生活についての考え方が、行く前と行った後ではどう変わるのか、実際に異国の地に降り立ってみてどのようなギャップを感じたかをお書きします!
どのようなギャップが考えられる?
一番どの方も挙げるのが「言葉」です。いくら出国前に練習していても実際に使ってみたら、なかなか上手く伝わらなかったという辛い経験をする人が多いです。これはどの留学生も体験することなので、ESLクラスを利用したりテレビや映画を見て、英語に慣れることです。
また、日本人ばかりと付き合う時間を取り英語を使わなければ、英語は上達しません。せっかく異国にいるのですから、勇気を持って外国人の留学生や地元の学生とも友達になって、できるだけ英語を話し、聞くように努力してみましょう。聞く・話す・読む・書くを継続する。そうすれば必ず言葉は上達します。
その他によく挙げられるのが「文化と習慣」ですね。挨拶や食事一つ取っても日本とは180度違う国も多々あるので、そこに慣れるのに多少苦労することもあるでしょう。現地では周りの人はどうしてるか観察しつつ、真似していきましょう。もちろん、間違えてしまうこともあります。しかしそういった場合でも前向きに気持ちを持って、わからなければ聞けばいいですし、間違えたら謝ればいいのです(もちろん、謝れば何をしてもOKという態度は嫌われますけどね)。
周りの人たちも外国人だとわかっていますから、そんなに厳しい目では見ないと思います。でも、それに甘えないで、やはりその国に住むならばその国の習慣やルールを覚えて尊重するように心がけましょう。
また「時差」もギャップの一つといえるでしょう。日本の友人たちや家族に連絡しようとしても、こっちは昼間なのに向こうは夜中なので、日本にいた時のように気軽に連絡できない。こればかりはどうしようもありません。なので、やはり現地で気軽に連絡を取り合える友人を作ることは大切ですし、たとえそれがオンラインであっても、構わないと思います。今は便利なツールがいろいろありますから、使えるものはどんどん使って自分を追い込まないことが大切ですね。
海外に行った後のギャップはほぼ起こること。問題はそれにどう対処するか
行く前は当然、まだ未体験の場所に行くのですから「どんな楽しいことが待っているんだろう?」「これで英語がペラペラになれる!」といったワクワク感や夢いっぱいな感情がある反面、不安感もありますね。
実際に海外に行ってみると、「自分以外の周囲の人たちはみんな自分より英語ができるんじゃないか!?」「現地の常識がわからなくて怖い!」「思ってたのと違う!」とパニックになる出来事は、大きなことであれ小さなことであれ、ほぼ100%起こると考えてください。
しかし!そこからが異国体験の価値が見えてくるのです。
ひとつひとつ、できることからでいいので、海外現地でできることを増やしていきましょう。
たとえば、いつも学校の受付に座っている係の人に挨拶がうまくできなかった日には、次の日に挨拶ができるようフレーズを覚える。カフェでうまく注文ができなかったら、他の人を観察したりネットで調べてうまく注文できるようになる。という感じです。
こうして自分のできないこと・知らないことをひとつひとつつぶしていき、行動範囲と理解を広げていくのです。この習慣を続けてしばらく経った時には、慣れないと思ったはずの海外での生活を楽しむあなたに会えることでしょう。
また、留学先ではあなたと同じようにパニックになっている人(別の国からの留学生たちなど)がたくさんいるでしょう。言わば同士です。お互いに拙い英語で励まし合い、助け合って友情を深める良いチャンスです。逆境にいる時こそ本当の友情は生まれるのです。一人で乗り越えるのは厳しいけれども、友人たちと試行錯誤しながら状況を乗り越えると、一皮むけて自信のある自分に気が付く事でしょう。
いろいろなギャップを楽しむという楽観さを身に着けるのも、将来役に立つと思います。
無理しないで助けを求めることも大事
といっても、「理想と現実」というギャップへの悩みからなかなか抜けられないという方も、中にはもちろんいらっしゃいますね。
「せっかくの海外生活を楽しめないのは、自分のせい」だと抱え込んでしまって、問題を自分一人で解決しようとする人もいます。自己解決することも大事ですが、良い方法が浮かばないままでいるのはとても辛いですから、無理な時や自分で対応できる範囲を超えていると感じた時は、早めにアドバイスを求めるなり助けを求めるなりしたほうがいいでしょう。
大学や地域にも気軽に相談できるセーフティネットは、日本よりも進んだ国が多くありますから、友達に相談できなければそういったものを利用して、問題や悩みを一人でなにもかもすべて解決しなければならないと思うのはやめましょう。
以上、今回は留学と起こりうるギャップについて書きました。
まぁ留学に限らず何事も、始める前と始めた後ではある程度のギャップを痛感することは常ではあります。あまり深刻に考えなくてもいいと思いますよ!どうにかなるさ、ケセラセラでギャップを楽しんでくださいね。