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【海外発送】留学・海外滞在中の家族や友人のもとに荷物を送るのに最適な方法・送料・所要日数ガイド。/行き先国現地で買うのとどちらがいい?2018.2.6
Photo by Tyler ― Shipping box
日本から食料品や雑貨などの救援物資を送ってもらう際、本当に送れるかどうかや、どのくらい送料などはかかっているのか、他の留学生のみんなはどうしているのかが気になっている方もいらっしゃるでしょう。
また、日本の家族から聞かれたという方もおられるかもしれませんね。
そこで今回は、日本から荷物を送ってもらう際の送料や送り方などについてお話したいと思います。
送料と送り方~高い方法と安い方法~
Photo by Hans Splinter ― balance
海外へ荷物を送るには、郵便局から送るのがポピュラーです。
郵便局での海外への荷物の送り方には、大きく分けてEMSと国際小包と小型包装物の3通りがあります。先頭に行くにつれて料金が高いです。
EMS
1つ目は【EMS(国際スピード郵便)】です。追跡ができ最速で届く保険付きの発送方法ですが、その分料金も高いです。たとえばアメリカまででしたら、かなり早く最短で4~5日程度で届きます。EMSで送れる荷物の重さは30kgまでです。
料金は500gまででしたら¥2000、30㎏で¥36500ですね(アメリカ・カナダ・オーストラリアなどの場合)。
EMSの場合ヨーロッパ宛ての荷物ですと料金区分が異なるため、カナダやオーストラリア、アメリカなど留学でおなじみの国と比べて少し料金が高くなります。
国際小包
2つ目は国際小包です。こちらスピードが三段階あり、早い順に【航空便】・【SAL便】・【船便】があります。料金も同じ順で先頭の方から高いです。国際小包で送れる重さは30kgまでです。
国際小包はカナダ・オーストラリア・アメリカ・ヨーロッパ宛てでしたら、いずれの国宛てでも同じ料金区分です。
【 航空便 】はアメリカまででしたらだいたい5~8日間ほどかかります。料金は最安500gで¥2500、最高30㎏で¥36650です。
【 SAL便 (エコノミー航空便) 】はアメリカまで到着に二週間ほどかかります。料金は最安1000gまで¥2700、最高30kgで¥26500かかります。
【 船便 】はかなり時間がかかりだいたい到着まで2~3ヶ月かかります。料金は最安1㎏まで¥1800、最高30㎏で¥13750になっています。
小型包装物
3つ目は【小型包装物】です。こちらも宛先国によって航空便/SAL便/船便と配送スピードを選ぶことができます(早いほど高く、遅いほど安い)。送れる重さは2kgまで・箱の大きさも90サイズまで(=箱の奥行と横幅と高さを足した合計が90cmまで)ですが、その分EMSや国際小包よりも安く荷物を送ることができます。
料金(航空便の場合)は最安50g¥150、500g¥960、最高2kgで¥2700です。
また、【小形包装物】で送る時には、必須ではありませんが国際eパケット(参考リンク―日本郵便)といってあて名書き不要でオンラインで送り状を発行できる割引サービスもありますからそちらもチェックしてみてください(登録後ログインが必要など開始までに若干面倒くさいのが難点)。
比較の結果
こうして比較してみると、料金がかかっても早めに確実に届けたいので追跡と保険がついてきて早いEMSを、重い荷物を送る時や時間がかかっても送料を節約したいときにはSAL便および船便を使うということになります。少々時間がかかってもよく軽い荷物を安く送りたいなら小型包装物が安いですね。
国際小包の航空便ですが、EMSがある以上あまりお世話になることはないと考えていいと思います。早く届けたいときは迷わずEMSを使いましょう。
どの国に、どのくらいの重さの荷物を送るかということで個別に料金や日数など違ってきますので、詳しく見れるよう以下に郵便局のHPへのリンクを張っておきます。ご活用ください。
参考: 国際郵便 ― 海外の料金表 ― 日本郵便
↑宛先地域と配送方法を選んでご覧になってください
参考: 国際郵便 ― お届け日数表 ― 日本郵便
↑使用する配送方法を選んでから地域を選択します
参考: 国際郵便 ― トップページ ― 日本郵便
↑専用のラベルの書き方や、送れないものについても情報があります
参考: 国際郵便 ― 各種資料のダウンロード ― 日本郵便
↑料金表やインボイス(中身の申告書)など必要な資料はここからダウンロード・印刷できます
番外:郵便局以外の業者はどうなの?
郵便局以外にも、クロネコヤマトの国際宅急便やDHL、Fedexなども国際発送に対応しています。
ヤマトの国際宅急便は現在食品の発送に対応しておらず、DHLとFedexは法人向けの性格が強いため、普通は郵便局を使うことが多いです。
しかしこれら民間の発送業者は「宛先の国の郵便サービスが信用ならない」時に有益なのです。
日本の感覚だと郵便局に発送を頼んだ品物が途中で紛失されてしまったら一大事ですが、実は海外では国によって郵便局が品物をなくすということはけっこうあることなのです。
また、現地のストライキで郵便局の人たちが職務を放棄してしばらく荷物がストップしてしまうという可能性もゼロではありません。
一方、DHLやFedex、およびそれらと海外提携をしているヤマトといった民間の配送網はこういった郵便網よりは、おおむね信頼性が高いです。
特に郵便関連のトラブルが多いわけではない国ではあまり神経質になる必要はありませんが、郵便局が不真面目だという評判の立っている国に送る時には、これらの民間の国際発送を使うのも手でしょう。
むしろ現地で買う方がいいのだろうか?
Photo by Francis Chang ― Grocers Tending the Ramen Garden
現地にも日本食の材料や調味料も一応売ってはいます。「だったら現地で買ってもいいんじゃないの?」という疑問もあるでしょうが、どうなんでしょうか。
答えは【YES】ですね。
日本で売っているものそのものが手に入るとは限らないんですが、その違いを楽しめる人であれば現地で日本の食材や品物を買うのはおすすめですよ。
どんな様子なのか、筆者の経験のあるアメリカを例に以下に少し書きますね。
海外で手に入るかどうか気になる人が多い食材としては、やはりお米がありますね。
実は通常のアメリカのスーパーマーケットでもお米は扱っています。スティッキーライス: Sticky riceと呼ばれる、日本で言う「もち米」がよく出回っています。
「もち米」はふだん日本で白米として食べられている「うるち米」と違いますが、慣れると同じように食べられますし、海外で手に入るお米はもち米の方がずっと美味しいんですね。うるち米だと、日本産に近いものはなかなか手に入らないのです。
都市部でしたら、お醤油も、みりんもあります。だしの素もありましたね。その他そうめんや冷凍のうどんも売っていたりするので、大抵のものはそろいますよ。
また、東海岸にはアトランタの会社が運営しているトマトストアーというのがあり、そこでは日本の物がほとんど手に入ります。日本で放送されたテレビのDVDも安く売っていますよ。
西海岸だと、宇和島屋がシアトルにあります。ここも日本直輸入の日本食が手に入ります。
ニューヨークやカリフォルニアなどのさらに大都会であれば、もっと品揃えはあると思いますね。
経済的に特に発展していて様々な輸入品の手に入る国の場合でしたら、多少単価は高めですが、送料とか関税、届くまでの時間などのややこしい事を心配するならば、むしろ少しお金を出して、現地で買えるものは現地で買うのも簡単で良いと思います。
私の場合はこうだった~筆者の経験談~
筆者がかつてアメリカに住んでいた家族のもとへ荷物を送る際には、緊急の書類などはEMS、特に急がない物品の場合は船便と使い分けていました。ただやはり、本当に手元にきちんと届いたのか不安だったので届いたときにはメールしてもらうようにしていました。
リクエストで多かったのが、やはり食料品でしたね。食料品はこだわりがあったので、現地では手に入らないものを送っていました。
あとは日本の書籍やCDも何度か送りましたね。
書籍はニューヨークに紀伊国屋書店があるので、現地でもほとんどの物が買えるのですが、すごく高い値段がついています!
筆者もどちらが安いのか比べたことがありましたが、意外と日本から送る方が安かったのでそちらを選んでいました。
注意して欲しいのは、検疫の関係でアメリカに送ることが出来ない商品も多々あります。筆者の話ですが、日本で人気の某有名カップ焼きそばがアメリカの検疫に引っかかってしまうので、アメリカでは販売していないという話を聞いた時はすごく悲しかったです……
それと、他の荷物と運ばれるので到着した時には箱がボロボロになっていたり、税関や検疫が確認のために一度開けたりもします。そのあたりにも注意しておきましょう。
海外へ日本の商品を送ってくれる日本のお店・サービスもある
日本で普段お世話になっているオンラインショップが、海外への配送に対応しているということもあります。
現地で買うのと両方検討してみて自分にとって得な方を選べばよいでしょう。
たとえばおなじみAmazonでは商品によっては海外発送に対応しています。日本語で書かれた本や日本サイズの服が購入できるので、現地で買えない場合には便利ですね。
やはり食べ物系の商品はなかなか海外へ送ってくれませんが、送料も自分で送るより安めので、日本の品物を調達したいときにはAmazonはけっこうおすすめですよ。
参考: Amazon.co.jp
※Amazonで海外発送する商品かどうかの見分け方ですが、値段や色を指定して検索する欄の下の方に「海外発送」という項目があると思います。そこの「対応」のところにチェックを入れれば、海外発送する商品のみ表示されます。あるいは、品物をカートに入れてそのまま注文の画面まで進んでみて、海外の宛先を選択して注文確認画面まで行ければその商品はその宛先まで海外発送ができるということになります。
海外へは発送しないショップの品物でも、一回にまとめて海外発送してくれる転送サービスというものがあります。
参考: 海外転送サービス|海外発送|国際配送【セカンドポスト.net】
海外に居ながらにして、ネットで登録からショップへの注文、転送手配までできますから、家族に負担や手間をかけたくない・自分一人でどうにかしたいという人にとって使えるサービスですね。
海外への送料は思わぬ出費になる~必要なものを見さだめてかしこく海外発送をしよう
Photo by Beck Gusler ― package!
海外への家族へと荷物を送る時、または日本から荷物を送ってもらうときに、救援物資の中身の金額の半分以上もの送料がかかってしまったという話もよく耳にします。
先進国の都市部ならば日本の品物は大抵どうにかして手に入りますし、郊外の場合でも海外発送に対応している日本のオンラインショップ・サービスを利用すれば時間はかかりますが届きます。
まずは現地やネットで調達する方法を調べてから、どうしても無理な場合だけ日本の家族からの救援をお願いするのがいいと思います。
また、手紙だけであれば海外宛てでも送料は安いです(かかっても300円弱程度)。Lineやメールで連絡がすぐ取れるといっても、手書きの日本語で書かれた家族からの手紙は海外生活中はなつかしく、ありがたいものです。
なので大がかりな荷物は送らずに手紙だけマメに送るようにし、節約した送料分は仕送りとして渡して、ネットや現地での買い物に使ってもらうというのも選択肢のひとつだと思いますね。
「留学に行ったときにお手紙送ったね」「そういえばあの時はエアメールを送ってくれたっけ」と留学を印象づけるちょっとした思い出にもなりますからね。