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留学手続きは自分でやった方が良い!? 留学エージェントの率直な意見2017.8.17

 

 

各所で留学セミナーを開催すると、9割の確率でまずこう聞かれます。

 

 

「留学の手続きって難しくて面倒そうですね。やっぱりエージェントに依頼するのが無難でしょうか。個人手配・自己手配については、自分は英語もまだ勉強中で、契約の重要な英文を読み間違ったら怖いし」

 

あるいは

 

「留学には興味があるけど、留学エージェントの料金や学費を考えるととても高いですね。それでも行く価値はありますか」

 

 

 

この二つの質問は、「留学=留学エージェントを必ず利用するもの」「留学の手続きは難しくて自分ではできないもの」という前提のもとに出てきたのだと思います。実はこれらの前提は誤解です

 

 

もちろん、「留学=お金がかかる」というのは事実です。学費もかかりますし、現地での生活費もかかります。しかし、多くの方がイメージするよりも安く、無駄を省いて、合理的に留学をする仕組みも、2017年現在、少しずつ整ってきています。

 

 

本記事では、「留学の手続き」とはそもそもなんなのかを説明し、あなたの留学を合理的にストレスなく開始させる”コツ”を紹介したいと思います。

 

 

留学の手続きは「簡単な(自分でできる)部分」と「面倒な(頼った方が楽な)部分」がある

 

実は、「留学の手続き」とまとめて語られがちな現地の学校・海外渡航の準備ですが、それぞれを見ると、達成の容易さにはばらつきがあります。

 

 

「留学の手続き」の中身を知ってもらうためにも、一度ここでおさらいしてみましょう。

 

 

簡単な部分(自分でできる手続き)

・語学学校の選定(メールで10分で可能)

・申込書の送付・オンライン申し込み(メール・ウェブサイト等20分程度で可能)

・航空券・保険の手配(予約サイトを知っていれば家でも可能)

 

 

面倒な部分(依頼した方が楽な手続き)

・Visaの取得手続き(英語で申請をしなければならない。)

・専門学・専門コースを探す(現地の英語で書かれた情報を得られるかどうかで差が出る)

 

 

ご覧の通り、比較的簡単な手続きの方が半分以上を占めています。注力すべきなのは「面倒な部分」ですが、その数も多くはありません。

 

 

簡単な手続きの概要

 

この簡単な部分については、選択項目を選ぶだけだったり、所定の項目を埋めるだけだったりと、こなしていくのに特別な準備や知識はほぼ必要ありません。所要時間も少なく平日の空き時間に片手間で進めていくことも可能です。

 

今では簡単になっている手続きも、2000年代より以前のメールやインターネットが普及しきっていないころには、国際電話や英文の手紙による連絡交換、現地に出向いて手続きをする必要性がありました。

 

当時はお金を出して代行してもらうことのメリットは大きかったのですが、連絡手段が発達した今となっては、代行をしてもらうかどうかは人それぞれの好みである、と言って差しつかえないと言えます。

 

(利益が減るため、手続きが簡単になった今でも2000年代以前の料金の仕組みをそのまま採用しているところもありますが……)。

 

面倒な手続きの概要

 

一方の面倒な部分、Visaの取得手続きに関しては、英語で申請をしなければなりません。初めて海外に行かれる方、海外渡航をされた方で滞在期間が長くない方の場合は、マニュアルを読み、進めていけば取得はそこまで難しくありませんが、海外への渡航歴が長い方や既往症のある方は、複数回にわたって往復でやり取りをしなければならないこともあり、労力のかかる部分です。

 

専門学・専門コースを探す方については、どの学校でも良いということであれば簡単に決まる項目ですが、あなたの勉強したい内容に合ったカリキュラムがあるか、学費に見合う質の高い優良校であるか、といったことまで求めるとなると、ていねいに学校を選ぶ十分な時間がどうしても必要になってきます。

 

また、すべての学校が、必ずしも日本語で情報を公開しているわけではないということも、難しさの要因になっています。個人で学校の情報を得る場合には、「現地の英語の情報を検索して読み解けるかどうか』、これにより情報量と選択肢の点で大きな個人差がどうしても生まれてきてしまいます。

 

 

コツ1: 簡単な部分は自分で手続きをする

 

 

簡単な部分に分類した手続きも、エージェントに代行を依頼すると、その手間に関わらず料金が発生します。これらはシンプルな手続きであるため、個人でやるか、エージェントに依頼するかに関わらず、結果は同じです。これらの簡単な手続きをあなた自身で行うことによって、手間をあまりかけずに料金を削減できます。

 

 

コツ2: 難しい部分・手間がかかりすぎる部分のみエージェントに代行させる

 

 

手間のかかる、難しい部分をエージェントに代行させるというのは、見方を変えると、難しい手続きに費やすはずだったあなたの時間やお金(交通費・送料など)を、代金を支払うことで救うことが可能であるということです。難しい手続きの代行料金と、自分で手続きと情報収集をする場合の手間や費用の両者を天秤にかけてみて、エージェントに代行させた方が長い目で見てメリットが高くなりそうなのであれば、エージェントに手続き代行をさせた方が経済的合理性の高い「お金をはらうことで、将来のお金を節約する」選択だと言えます。

 

 

情報を得ることでより客観的な選択ができる

 

 

「留学の手続き」という風にひとまとめに考えると、「全部エージェントにやってもらうか」「全部自力でやるか」という、両極端な選択肢の間で、迷ってしまいがちです

 

ここに、「やらなければいけないことはこれ」「簡単な手続きはこれ」「難しい手続きはこれ」という情報が入ると、「これとこれは自分でやって、後はエージェントにまかせる」という新たな選択肢を増やすことができます。

 

心理的に、YesかNoかという二択は意外にストレスになり、なかなか冷静に判断ができないことも多いです。ストレスから逃れるために決断を急いでしまうということも少なくありません。選択肢は多い方が、比較材料が多いので、かえって落ち着いて自分にとって良い方法を選びやすいと思います。

 

 

このため、留学を希望されている皆様には、できるだけ情報を集め各プロセスでの選択肢を増やしていただきたいというのが、留学エージェントとしての率直な思いです。またこれを助けるために、透明性のある情報を多く提供すること、無駄のない料金設定を実現して予算内で選べるバリエーションを増やすことが、留学エージェントとしての使命の一つだと考えています。

 

〇選択肢は最低3つ以上。7つの選択肢を用意できると、かなり客観的に選ぶことができます。逆に、YesかNoの二択の選択肢を相手から提示された場合には、注意が必要です。

 

 

※「留学の手続き」の中身、簡単な手続き・難しい手続きはどれなのかについてなど、さらに情報を知りたい方は、弊社の無料留学相談にてご案内することが可能ですので、是非ご利用ください。

 

 

執筆者

八幡 塁 (Rui Yawata)

 

 

アールスターインターナショナル代表

ポチット留学 運営

 

琉球大学在学時、イギリスへ1年間留学。国際ビジネスを学びつつ、海外での生活を初体験する。琉球大学卒業後、さらに海外を自分の目で見たくなりワーキングホリデー制度を利用しカナダへ。現地では英文事務から犬ぞりの運転手まで幅広い職業を経験、現地での生活にどっぷりと浸かる。帰国後、海外での経験を活かし、国内バイオベンチャー企業で海外生産拠点のインド工場立ち上げを担当。海外での経験は、次世代の日本にとって重要になるということを考えるようになり、独立、2016年4月に留学支援サービスポチット留学をスタート。現在、より多くの人々に留学という選択肢を提案、留学を通して「別の視点でものを見ること」「箱の外に出て考えること」を体感してもらい、将来のイノベーションの種を多く日本に蒔くことをミッションとしている。