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スタッフブログ
留学中に病院で診断を受ける方法と気をつけた方がよいこと・北米の場合2018.4.18
Photo by Hamza Butt ― Clinic
留学中に体調が悪くなり、病院に行こうかなと思ってもどうやって行くのかとか、予約を取るのかなど、よくわからないという方も多いでしょう。
そこで今回は、留学先での病院の行き方や予約や救急車の電話のかけ方、現地での医療保険などについて書いてみたいと思います。
留学中はどうやって病院を探したらいいの?
大体はネットで探しています。もしくは学校の友達やご近所さん、留学エージェント会社などに聞いてみてもいいでしょう。
向こうで内科や耳鼻科などの専門的な病院を探せるかが心配な方も多いと思います。このあたりの事情も説明いたします。
アメリカやカナダなど北米を例にしますと、どんな症状の場合でもまずはかかりつけの診断医・主治医(Primary Doctor または Family Doctor または GP: General Practitionerと地域によって呼ばれる)に診てもらいます。
そこで診てもらった後で、内科や耳鼻科など専門医へと紹介されるという流れです。日本のようにいきなり専門のお医者さんのところに行くというのではないのですね。
もしも症状が軽く、専門のお医者さんに診てもらうほどでなければそのPrimary Doctorのところで薬を処方されておしまいということもあります。
日本で言う総合病院・大学病院の様なERがある大きなhospital(総合病院)は、通常の外来診療はやってないことが多いですから、通常は先述のPrimary Doctorにかかて、何かあればそこへ行き、専門医の診断や検査が必要なら紹介をしてもらいます。
ただし、クリニック・病院によっては、予約制になっているので、時にはPrimary Doctorに診てもらうのに何日も待たなければいけないこともあります。
そういった時に便利なのが、Walk-in clinicという病院です。予約なしで診てもらえることからWalk-inという名前がついています。
ここでは、朝早くから夜まで開いているところが多く、名前の通り予約なしで受診出来ます。ただ、大抵いつも混雑しているので、結局はかなり待つことも多いのは覚悟しておいた方がいいでしょう。
地域によって違いはありますが、健康に自信のある人もこういった病院は調べておいた方が、何かあった時に便利です。
特にアメリカの場合顕著ですが、自分の入っている保険はその病院で使えるのかどうか?というのがとても重要ですので、あらかじめ自分の入っている保険のサポートデスクに連絡してもし病気になったときはどこの病院なら対象になるのか聞いておいた方がいいです。
そこから得た情報をもとに、地元の人、大学の先生やご近所さんなどにクリニック・病院のクチコミも聞いておくと安心ですね。
緊急の電話のかけ方を知りたい!
もしも容体が緊急の場合はやはり救急車を呼びますね。
アメリカでは、緊急時の電話番号はひとつだけで、”911″です。nine-one-oneと読みます。
これは暗記しておきましょう。
この時、仮に上手くしゃべれなくとも、自宅の固定電話や携帯のGPSをオンにしておけば、向こうから探して来てくれますので、安心してください。
緊急時はあせったり、パニックになりがちですから、スラスラと英語がしゃべれないこともあるので、上記のようにGPSを設定しておくなど準備をしておいた方が安心ですね。
ひとつ注意したいのは、誰か他の人が倒れてしまったというような場合に親切心から救急車を呼んであげたいところですが、その人の保険の内容がわからないので、わからない時は頼まれない限り余計なことはしない方がいいですね。
ここまで書くともうお察しかと思いますが、救急車は有料で、しかもかなり高額です(アメリカの場合)。
治療を受ける人の保険の内容によっては救急車代もカバーされることもありますが、そうじゃない場合もありますから注意が必要です。
もしも症状が緊急でなければ、「本当に救急車を呼んだ方がいいのかどうか?」ということは一度考えた方が良いです。
それでもやはり大きな事故や火事など、不特定多数の人の人命に関わりそうな時や明らかに助けが必要というときには、”Call 911!”と叫んで助けてもらってください。
保険はどうしたらいい?
最善なのは、留学生専用の保険に加入しておくことですね。そしてその保険が利用出来る病院に行くということです。
学校が推薦してくれる保険は、通常よりも保険料が安く内容も良いものが多いです。
いずれにしても、留学生は健康保険に入らなければならないというルールが学校から課せられることが多いので、自分で探すよりは、学校が推薦してくれる保険会社で契約した方が間違いはないと思います。
ですので、留学先に行くまえには、日本で販売されている留学生用の保険に一か月程度入っておいて、留学先でその国の保険が整えば、そちらに切り替えるという認識で大丈夫です。
日本で販売されている留学生用の保険をずっと使い続けるという方法もありますが、保険料も高いですし、キャッシュレスで使える病院が限られているので不便かと思います。
キャッシュレスではない病院に言った場合は、まず病院でかかった費用を全額自分で支払って、その後保険会社に所定の手続きをして、保険会社がお金を支払うという形になりますので、やはり大変ですね。
ですので、留学後はその国の健康保険に加入することをおススメします。
中には「日本の保険証は使えるの?」という疑問が出てきますが、当然使えませんのでご注意ください。
正確には、もし日本の国民健康保険をもっていたら、日本に帰った時に領収書を日本語に翻訳して提出すれば、所定の割合で医療費を支払ってくれるシステムがあるのですが、日本の医療費を元に計算するので、外国でかかった費用がそのまま適用されるわけではありません。
その上に、基本的に長期間日本を離れる場合は、住民票も動かすのが規則としてありますから、国民健康保険は保持しておくことは難しいですね。
実際に医療サービスを受けた結果→高額なだけではないことも知れた
Photo by Walt Stoneburner ― Nurse
また、アメリカでの医療費はお金がかかりそうで怖いという思いもあるでしょう。確かにアメリカは保険は全部民間企業ですし、医療費も高いことで有名です。
しかし、医療のレベルも世界一と言われています。
筆者も病院に行ったことがありますが、全てシステム化されているし、患者さんに痛い思いや苦しい思いをさせないような配慮は素晴らしいものがあると思いました。
また、細かな疑問点もきっちり検査しますし、お医者さんも看護師さんもみんなフレンドリーなうえに、プロフェショナルとしての信頼を醸し出す手際の良さ、細やかな診療、治療の説明には本当に感動しました。
医療費は確かに高いけれど、その価値はあると思いますし、だからこそきちんとした良い健康保険に加入して、世界のトップクラスの医療を体験してみるのも、悪くないかもしれません。
とはいえ、モチロン病気もケガもなく無事に元気に過ごすのが一番良いのは言うまでもありません!